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パルは中央スラウェシ州の州都で人口は23万人、パル湾の奥50 Kmに位置し、2000米級の山に囲まれた海あり山有りの風光明媚な町である。マカッサルから飛行機で約1時間の距離にある。気候はマカッサルと異なり乾期は6月7月の2ヶ月間だけで、大体毎日午後になると雨が降る山岳気候である。パルにはMakassarの他Manado、Balikpapanからも飛行機が乗り入れている。また、Paluから中央スラウェシ州の東部の町LuwukにはMerpati が小型機を週3回程度運行している。
行政各機関のほか大学、木材産業、カカオの出荷のほかはあまり大きな産業はない。経済的には同じ島内のマカッサルやマナドとのつながりよりもマカッサル海峡のカリマンタン側の対岸Balikpapan、やジャワ島のSurabayaとの関係が深い。スラバヤの日刊紙Suryaは毎日午後1時にはPaluで読める。貨物の動きも100-300トンクラスの木造貨物船(ピニシ)で直接スラバヤへ輸送される。航海日数は3日半。パル港の積み出し貨物としては石、カカオ、丁子、籐、コプ、木材(黒檀など)など、また、入荷貨物としては石油、肥料、セメント、砂糖、その他生活用品がある。海上交通の実態を調べていくとスラウェシ島が一つの経済圏を構成しているのではなく、島の西側はカリマンタン島と、北スラウェシではマルク諸島やフィリピン方面と、スラウェシの南部では南のフローレス諸島とのつながりが大きい。これはスラウェシ島の大半が急峻な山岳地形のため陸上交通インフラが貧弱なため、実質的には各地域が近隣諸島との海上交易を中心にした個別の経済圏を構成していることによる。
Posoでは暴動が長期的に続いていて中部スラウェシ州は観光旅行延期勧告が出されている。観光スポットとしては数多くあるようだが、Makassar またはManadoから1日、さらにそこでLuwuk行きの飛行機を待つ。飛行機が飛ばないときはLuwukまでは車で12時間のドライブになる。素晴らしいところがあるようだが、日本を出発して現地に到着するまで1週間はかかる。観光資源としては素晴らしいところが多くあるがあまりに遠すぎる。Paluの郊外Palu湾の入り口にDonggala港がある。ここにドイツ人が経営するホテルがある。しかし運転手の話しではヌーディストビーチになっていて一般の人は入れないとのこと。
ホテルSentral Hotel(0451-22789)は市の中心部に位置して近くにスーパーマーケットがある。ホテルにはレストランもあるが訪問したときは改装中で使えなかった。マカッサルからの飛行機も1日1便なので旅行は十分余裕をとった計画にしたい。
お土産は黒檀製品が良くて安い。バリ島の半値以下だ。またパルの北方約 200 KM のところに赤道が通っている。地元の人に聞いてみたがあまり関心はない。観光スポットにはなっていないようだ。(脇田2000-10-24記)
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