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「ギャラリー玉村本店」展示の伊東深水画伯「マカッサル点描」

“Sketsa sketsa di Makassar pada tahun 1943 ” oleh Shinsui Ito dipamerkan di Gallery Tamamura di Nagano, Jepang

渡邉 奉勝


シハン(師範)学校四年 タムテラヒツ
Tamterahitsu, siswa tahun ke-4 di sekolah pendidikan di Makassar pada hari 18, May 1943
昭和十八年五月十八日マカッサルにて写



Daeng Marewah, Kepala lingkungan Wajo, kota Makassar



志賀高原の山ふところ沓野にある酒蔵美術館「ギャラリー玉村本店」には、昭和18年に従軍画家としてマカッサルに滞在した伊東深水画伯が描いた「マカッサル点 描」50点以上が所蔵・展示されています。 この「マカッサル点描」は,平成14年に信州渋温泉の「太陽館ヤマトヤ」で戦友会を開催した「マカッサル会」(当時,民政部,海軍病院,航空隊に勤務)の方々が,たまたま同旅館の近くにある「ギャラリー玉村本店」で見つけられたものです。

作品は,いずれも当時のセレベスの風物,人物の様子が良く描かれており、また、地方土侯や当時の民衆の風俗もうかがえるもので歴史資料としても貴重なものです。特に,当時の師範学校生徒2人のスケッチ(上の写真)は、当時師範学校の教員として赴任した管籐ナツコ氏の教え子でとても可愛がっていた由で絵での再会に驚いたそうです。

当時マカッサルには,従軍画家として山口華揚、竹中青岑、杉浦三郎,中村次郎 等の画伯が滞在していたといわれています。

以上の情報は,「マカッサル会」の粟竹章二氏から提供をうけたものです。

○ 酒蔵美術館「ギャラリー玉村本店」
    長野県下高井郡山ノ内町平穏1163 電話0269-33-2155
    七代目当主 佐藤喜惣治
 渋温泉「太陽館ヤマトヤ」
   長野県下高井郡山ノ内町平穏1140-5 電話0269-33-2185
   (海軍病院勤務,故児玉利平兵曹の実家) 


関連資料

伊東深水の描く南部セレベス

伊東深水の南方風俗スケッチ

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