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紅茶のふるさと 日東マリノ茶園へようこそ

 P.T. NITTOH MALINO TEH  辻 聡博

日本でお馴染みの日東紅茶は三井農林(株)が持つ紅茶のブランド名です。三井農林は戦前に台湾で6000haの茶園を有したり、戦後は鹿児島県の枕崎で紅茶園を経営してきました。現在、紅茶原料はすべて輸入となりましたが、長年培った製茶技術を後世に伝承すること、また上級茶の安定供給基地を求め、1987年にここインドネシア・スラウェシ島・マリノに200haの茶園を展開するに至りました。

お茶の木は、挿木からはじめて2年目で山に植えます。それから5年たってようやく大人になります。200haの敷地の約半分はまだ子供ですが、98年度は生葉収穫量で800トン、製茶量で170トンを越えるまでにいたりました。また、紅茶だけではなく、日本から「やぶきた」という緑茶品種を持ち込み、日本緑茶の製造もおこなっています。

現在の従業員は日雇も含めて約400名。もともと何もなかった山村地域の経済発展にも大いに寄与してきました。まだまだ課題も多く残されていますが、収穫量2000トンを目指し前進中です。

 マリノに避暑に来られたついでに是非お立ち寄りください。

インドネシアは世界4番目の紅茶生産国

世界のお茶生産量は年間約250万トン(緑茶も含む)。国別に見てみると、

  1. インド    75万トン
  2. スリランカ   23万トン
  3. ケニア    21万トン
  4. インドネシア 14万トン

と、紅茶ではインドネシアが世界で4番目の大生産国となっています。 ジャワのプンチャック峠やバンドン近郊を訪れた方は見渡す限り続く茶園をご覧になった事があると思います。インドネシアには西ジャワを中心に約15万haという広大な茶園が存在しているのです。

インドネシア紅茶の特徴

一般的には渋味が少なく、マイルドで癖のない良質のお茶としてジャカルタのオークションを通じて全世界に輸出されています。日本ではインド、スリランカに比べ、あまりお馴染みではありませんでしたが、10年程前から大塚ビバレッジさんがインドネシア紅茶の特徴を生かし「どんな食事にも合う」をうたい文句に「ジャワティー」を発売しすっかりお馴染みになりました。

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