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タンジュン(岬)ビラ


Tanjung Bira


  Photo by Wakita Kiyoyuki 2009

  

白い砂浜、青い珊瑚礁の海。南スラウェシ州の州都ウジュンパンダンから約200キロ、車で約4時間、南スラウェシ州陸地部分の東南端に位置するビラ海岸は、週末には多くの観光客が訪れる場所です。「リゾート」というにはまだまだ素朴さの残るこの海岸は、そそり立つ岩石の下に微粒子の白砂海岸が広がり、かなり沖まで遠浅の海 なので小さい子供でも十分に海水浴が楽しめます。海水浴だけでなく、シュノーケリングやスキューバダイビングもいろいろスポットがあり、Bira BeachHotelでは器具のレンタルもしています。

ウジュンパンダン南部のタマラテ(Tamalate)ターミナルからビラまたはスラヤール(Selayar)行きのバス(スラヤール行きは朝8時ごろの出発です)で、直接ビラまで行きます(料金:約6000ルピア程度か)。あるいは、同じくTamalateターミナルからブルクンバ(Bulukumba)行きの乗合(キジャンやパンサーという多目的車に客を10人ぎゅうぎゅうに詰め込んでガンガンに飛ばして走ります。ブルクンバまで約4500ルピア)でブルクンバまで行き、ブルクンバでビラ行きの乗合(ペテペテといいます)に乗り換えます。ただし、夜になると、ブルクンバでビラ行きの乗合を捕まえるのが難しいので、ウジュンパンダンを早めに出発された方がいいでしょう。もちろん、ウジュンパンダンから車をチャーターして行くことも可能です。

ウジュンパンダンから王朝旧跡のあるゴア(Gowa)、製糖工場のあるタカラール(Takalar)、水が少なく貧しいジェネポント(Jeneponto)、逆に水の多いバンタエン(Bantaeng)を経てブルクンバに着き、そこから伝統的な帆船フィニシ(Phinisi)作りで有名なタナベル(TanaBeru)集落を通って、一山越えてビラに向かいます。ブルクンバからビラまでは約60キロの距離です。ビラに入る直前の峠から下りていく前面に広大な海が広がり絶景で す。下に着いて、左に曲がるとスラヤール島に渡るフェリー乗り場、右へ曲がるとビラ海岸です。ビラ海岸は公園になっており、入口のゲートで入場料2000ルピア(1997年9月現在)を支払います。

ビラ海岸公園に入ると、両側に質素なホテル・民宿が並んでいます。居心地のよさを求めるのであれば、Hotel Sapolohe(Tel:0413-82128)がお勧め。AC・テレビ付きのスイートが1泊9万ルピア、ファン付きののビジネスが7万ルピア、ほかにコテッジ風の5~6万ルピアの部屋があります。前庭からすぐに海岸へ下りることができます。ほかに相対的にまともな料理が食べられるBira BeachHotelなど何軒かのホテル・民宿が狭い範囲に並んでいますので、実際に部屋を見て、料金との兼ね合いで選ばれるのがいいでしょう。

朝早く出れば、ウジュンパンダンから日帰りも可能ですが、できれば1~3泊ぐらいして、存分に海水浴を楽しまれてはいかがでしょうか。なお、このビラからさらに南部に渡ったスラヤール島やさらにその先のタカ・ボネラテ諸島には、こうした白砂海岸と青い海がいたるところにあります。

ウジュンパンダンからビラまでの道中は、塩田、畑作地、米作地、山、海と風景が次々に変わります。沿線には、季節によってトウモロコシ、スイカ、ロンタラ・ヤシの果肉などを売る屋台が所々に並びます。バンタエンからややウジュンパンダン寄りのところから内陸へちょっと入った所にある豪快なビッサプ(Bissapu)の滝などへ も寄り道できます。

JICA専門家 松井 和久氏のご厚意により         
「東インドネシア旅行情報(1)ビラ(Bira)海岸(南スラウェシ州)
を転載させて頂きました。               

 Bira Beach Hotelではパンが無くて代わりに頼んだ「バナナのパンケーキ」は素朴で美味でした。(脇田)

松井さんにお聞きしたところ、道中の適当な休憩地点としてはバンタエンの主要道路から一本中に入った中華街にまあまあおいしいAyam Gorengを食べさせる店があり,この辺では珍しいタイ華僑の子孫が営んでいるそうです。(脇田)

作成:1997年頃

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