マカッサル港とTallo河のクルーズ
Harbor and Tallo River Cruise
マカッサル港
マカッサル港はマカッサル海峡に面した古くからの海上交通の要衝である。また東部インドネシア最大の港湾でもある。かってはマカッサル港の規模はジャカルタ港、スラバヤ港よりも大きかった。しかし現在その地位は大幅に低下している。ジャワ島に較べて島内の産業開発が大きく立ち遅れている実態を象徴しているように見える。
港のコンテナ埠頭は日本の若築建設によって建設された。(1997年完成) しかしその後の急速なコンテナ貨物の増加に対応するため、現在の港湾の北側、国営造船所
(PT.Industri Kapal Indonesia) の前の海面を埋立て、新しい大型のコンテナ埠頭の建設が計画されている。新しいコンテナ埠頭の建設により、内陸部にある工業団地、倉庫群とのアクセスが大幅に改善することが期待されている。(2005年9月時点)
マカッサル港には国営の客船運航会社PELNI の大型客船が入港する。PELNI の客船でマカッサルからスラバヤまで24時間、ジャカルタまで48
時間の航海である。最近相次いで新しい航空路線が開設されたため航空機と船舶の旅客運賃競争、貨物獲得競争も激しくなっている。港の北側には伝統的な木造船PINISIなどの小型木造船が入港するPaotere港があり観光スポットともなっている。
マカッサル港には毎年、鹿児島大学の練習船”鹿児島丸”もインド洋への実習の途中に寄港する。2005年8月には航海訓練所の練習船青雲丸が世界周航の帰途マカッサルに寄航した。
マカッサル港接岸中の鹿児島丸
2005-9月
世界周航の途中マカッサルへ入港した青雲丸
2005-8月
タロー河
タロー河の河口部(Google Earth衛星写真)左中央に見える橋がタロー橋(Jembatan Tallo)
タロー河を巡航中のボート
ウジュンパンダン市では人口の増加に伴い多くの周辺の緑地が破壊されてきたが、ウジュンパンダン市の北を流れるタロー河流域は唯一、都心に近くマングローブの林の環境保全が行われている地域である。
タロー河は全長66Km, 河口幅は120 mある。河口から東方のBulurokengまでの1500 Ha が保護対象となっていて、マングローブとニッパの森林再生が行われている。遊覧船でLaikangデルタ地帯の周囲のTallo, Pampang, Salapakang河を約2時間て周遊できる。
周遊コース
遊覧船にはベンテン・ウジュンパンダン(ロッテルダム要塞)の前の船着き場にて乗船し、コンテナ埠頭、客船の埠頭を眺めながら北上する。インドネシア海軍基地、伝統的な木造内航貨物船のPaotere港、東部インドネシア海運造船の拠点に位置づけられている国営のPT.IKIの造船所のまえを過ぎてから河口に入る。
河を上る途中、伝統的な村落やタロー王の墓、魚の生け簀などの見所もあるが、デッキの上でトラジャ・コヒーを飲みながらのんびりとマングローブやニッパの林を眺めるのも良い。周遊時間は約3時間。
(この周遊は現在計画中で、1998-12 の時点では観光船は運行されていません。)