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南スラウェシ鉄道の建設 (2)

Pembangunan Jalur Kereta api Makassar-Parepare (2)

 

2022-11-20 加筆
2022-8-13 掲載

2022年10月、南スラウェシ鉄道は工事が進んでいる一部区間(Garongkon駅 - トナサセメント会社近くの Mangil 駅の間 )の客車運行を開始しました。同時に貨物の輸送(Tonasa-Garongkong 間 57 km)も開始予定とのことでしたが、今のところ貨物輸送についての情報はありません。

当面の北の終点となる Garongkong については、これまで馴染みがなかったので、ネット情報を集めてみました。
一方マカッサル市内への乗り入れについては新しい情報が見つかりません。起工から7年を経過しましたが、まだ地元政府とルートの調整が進んでいないものと思われます。

1.路線図 peta rute


2. Garongkong 港


鉄道と港湾の位置関係(Google map)


Garongkong 港

南カリマンタンの Batulicin と Garongkong を結ぶ RORO フェリー

Garongkong 港はインドネシア政府による優先的な港湾開発の一つとして計画され、将来は国際港として発展させることが期待されています。
2008年頃から建設が進められ、2012年からは一般貨物船、フェリーが寄港しています。これまでセメント、一般貨物、家畜などが島外へ出荷されています。南スラウェシ鉄道と Garongkong 港が繋がる事によって鉄道沿線の発展が期待されます。Garongkong の活用により、ますます混雑するマカッサル港での物流をサポートすることが期待されているようです。


南カリマンタンの Batulicin と Garongkong を結ぶ RORO フェリーは週2便運行されていました。

南スラウェシ鉄道は乗客輸送よりも貨物輸送が先行との情報もありましたが、いまのところ貨物輸送のニュースはありません。線路幅が広軌のため、ジャワ島の機材は使えません。広軌対応の貨物車両、ディーゼル機関車の調達に時間が掛かっているのでしょうか? 

3.マカッサルへの乗り入れには解決すべき課題も多い
   Ada banyak masalah yang harus diselesaikan agar kereta api masuk ke Makassar

最近の報道によるとマカッサル市内域での鉄道ルートについて市側と充分な調整が出来ていないようです。鉄道の市内への乗り入れは Tallo 河の河口近くを横断する必要がありますが、市側は毎年の Tallo 河の氾濫を考慮して高架(橋梁)にすべきとしていますが、現状では全く考慮されていないようです。(2022年7月18日報道)
Menurut laporan terbaru, tampaknya tidak ada koordinasi yang cukup dengan pemerintah kota mengenai jalur kereta api di Makassar. Untuk memasuki kota, perlu menyeberangi Sungai Tallo di dekat muara sungai, sepertinya tidak diperhitungkan.


写真上:Tallo 河 河口部の遊水池、左下がマカッサル市街地

Wali Kota Makassar Tetap Tolak Pembangunan Rel Kereta Api


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