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ゴワ王朝宮殿博物館

Museum Balla Lompoa
The royal palace of Gowa



16世紀から17世紀にかけ強大な勢力を誇ったゴワ王朝はJeneberang 河口の港湾都市 Somba Opu を中心に国際的な香料貿易の中継港として栄えたが、1666年、オランダとブギスの連合軍に破れ要塞は徹底的に破壊され、その後衰退していく。マカッサルの行政の中心はウジュンパンダン(ロッテルダム要塞のある地域)へ移る。全ての権益はオランダによって剥奪されたあと、漸く1939年にゴワ王朝宮殿が再建される。太平洋戦争の2年前である。宮殿は質素な木造高床式の建造物でかっての栄華を窺うことは出来ない。その後1978-1980年にかけて修復され、現在はゴワ王朝宮殿博物館になっている。マカッサルの都心からGowa街道を南へ約10km、車で約30-40分のところにある。

 この博物館の見どころは王国時代の武器、伝統的な衣装、楽器、宮殿儀式で使われた各種のコレクション、ブギス、マカッサル社会で昔から使われていたロンタラ文字の解説(下の写真)、海洋民族としてマカッサル人が進出していた地域を現す地図などである。この地図は古くからマカッサル人は南はオーストラリア大陸の北岸から東南アジア全域まで進出していたことを示していて大変興味深い。



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