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ロサリ海岸の夕陽

Sunset View from Losari Beach



 ヤシ並木のロサリ海岸通りから眺める夕陽は素晴らしい。マッカサル・ゴールデンホテル(Makassar Golden Hotel)にあるテラス "Anging Mammiri"、セドナホテル(Sedona Hotel)のレストランなどでビール、ココナツ・ジュースなどを飲みながらの眺めは最高。日没は1年を通して午後6時頃。


 注)写真は1997年9月に撮影したが、ふだんの夕陽と違うようだ。カリマンタン島の山林火災による”もや”の影響ではないかと思う。普通はあまり空は赤く染まらず、大きな太陽が水平線に沈むまで太陽の輪郭が鮮明である。

関連サイトセレベスの海底から / マカッサル港サンセットクルーズ


追記2001-9

夕日の眺めで有名なマカッサルのロサリ海岸通りに夕方になると並ぶ屋台(Kaki-lima)は市の観光スポット(?)でもあり、混雑から散歩も出来ないと外国人観光客から悪評も高かったが、この度マカッサル市の方針によって新しくできたJl. Metro Tanjung Bunga (Hotel Sedona から沖のTanjung Bungaに向かって出来た埋立道路)へ引越した。正規登録業者254名は引越を完了したが、無免許業者40名(31台)への対応は決まっていないため、新しい道路の入り口の交通を邪魔している。転居した跡地は現在改修工事が行われている。(8月24日Fajar 紙)急にワルンの明かりが消えると一寸寂しい気分でもある。これまで屋台の並んでいた海岸通りは沖合いにある島まで約500m埋め立てる計画があったが、反対意見も出て現在の埋立計画は道路を10m海側に拡幅するだけの小規模なもの。


追記2003-10

かって悪評高かったロサリ海岸通は現在遊歩道が整備され、朝夕の涼しい時間帯は格好の散歩コースとなっている。〔写真上 整備された散歩道、遠方にHotel Imperial Aryaduta  旧 Hotel Sedona が見える。)当地も健康管理のためのウォーキングが盛んである。朝6時頃から7時頃にかけて贅肉をゆさゆさと揺すりながら歩く中年男女が多い。週末になると大きな集団で号令を掛け合いながら走る光景に遭遇する。海岸通の中頃にエアロビックスのスタディオがあり、早朝、数十人の肥満女性(?)が路上で音楽に合わせて汗を流していた。何故か建物に向かって踊っているので顔は見えない。

 

以前に較べて環境は改善されているが、6月2日付けのFajar紙によると、この海岸には市内の下水路のゴミがそのまま流れ込む上、市民がゴミを投棄するので何らかの対策が必要であることを訴えている。遊歩道にもゴミを投げ込まないよう大きな注意版が立っていた。

  かってこの通りに並んでいた屋台は現在 Jl. Metro Tanjung Bunga に並んでいるが、Tanjung Bunga 地区に新しくできた Global Trade Center (GTC) を建設した余波で、また移転話が持ち上がっている。GTCは名前は大袈裟であるが Rippoグループが建設した単なる大型商業施設である。現在市側と屋台移転の協議を行っているという。移転先の候補としてJl. Metro Tanjung Bungaの入口南側(旧Safari公園)が上がっている。 (Fajar Online 2003-5-28)

追記2005-11

マカッサル市博物館の資料によればLosari 海岸の護岸工事はオランダ統治時代の1927年に完成しています。また、右の写真(マカッサル市博物館所蔵)の撮影時期は1950年頃と言われています。従って日本軍政時代も同じ様な風景であったものと思われます。



追記2009-8

ロサリ海岸の衛星写真(GOOGLE EARTH による)



 ロサリ海岸では現在大規模な整備工事が進められている。海岸線から沖合に向かって埋め立てられ、大きな海岸広場が出来つつある。2009年7月訪問の時点では中央、ステラマリス病院前に半円形の広場が完成し、その両側の工事も進められていた。(写真下右)

 

マカッサル市博物館館長でマカッサル国立大学(Universitas Negeri Makassar)の教授でもあるアンディ・イマ(Prof. Dr. Andi Ima Kesuma)さんの話しでは、イマさんが2004年に横浜を視察した際、山下公園が関東大震災の瓦礫を埋め立てて築造され、現在は市民の憩いの場所となっていることを知り、帰国後直ちにマカッサル市長に、ロサリ海岸の改造計画を提案し、これが実現したものだそうです。そうであれば、5年前に横浜のご案内させて頂いたことも若干はお役にたったのかも知れません。 (脇田 記)

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